この記事ではバリ島の自宅のネット環境を構築するおススメの方法を紹介します。
バリ島に滞在する際にはインターネットは不可欠です。
インターネットが使えれば、いろいろな用法を調べたり、友人や家族と連絡を取り合ったり、ネットショップで必要なものを頼んだり、YouTubeなどでエンターテイメントを楽しむこともできますよね。
旅行など短期滞在の場合は、ホテルやカフェのWifiを利用したり、ポケットWifiをレンタルしたりとインターネットを使う方法はいろいろあります。
しかし、旅行で使う方法はあくまでも一時的な方法。
長期滞在するのなら、自宅などにインターネット回線を引くなどネット環境を構築する必要があります。
とはいえ、バリ島にはどんなネットの会社があり、どのようにすればネット環境が構築できるのか、よくわかりませんよね。
そこで、この記事ではバリ島の自宅にインターネット回線を引きネット環境を構築する方法をご紹介します。
インターネット回線には何種類かありますので、回線の種類ごとの特徴などもご紹介しますね。
インターネットは、いろいろな情報を調べたり、動画や画像などを見て楽しむといった趣味的なものだけではなく、連絡を取り合ったり、ショッピングをしたりと、いまではなくてはならないライフラインです。
この記事を参考に、自宅に安定したネット環境を構築し、快適で安心できるバリ島ライフを楽しんでください。
目次
ADSLによるネット環境構築
以前のバリ島のネット環境と言えば、電話機にモデムを取り付けてデータ送信をするダイアルアップが主流でした。
若い方はご存知名かもしれませんが、インターネットがまだパソコン通信と言ってた頃からネットをやられていた方は、懐かしいと感じますよね。
データを送信し始めると「ピ~ヒョロロ~」という音がして、ちょっとした画像を送るだけでも、えらい時間がかかったものです。
その後、2000年代になってバリ島にもADSLが入ってきました。
バリ島のADSLネット通信は、Telkomselというインドネシア最大の通信会社が、Speedyという名称で独占。
ダイアルアップに比べ、通信速度が画期的に早くなり、バリ島でも動画が見られるようになりました。
このSpeedy(ADSL)は、電話回線を使ったネットですので、電話回線が必要。
そのため、まずは電話回線を引く必要がありますが、アナログの電話回線の増設は現時点では行っておりません。
そのため、Speedyを引くためには、すでに電話回線が引いてある家でないとできないのです。
では、自宅に電話回線がないという家はどうしたらいいのでしょうか?
次に紹介する光回線か携帯電話回線を利用することになります。
光回線によるネット環境構築
バリ島でも日本と同じく、ネット回線は光回線が主流になってきました。
光回線は2015年ごろからから、徐々にサービス範囲を広げてきており、現在はウブド、クタ、スミニャック、ヌサドゥア、サヌール、デンパサールなど都市部ではほぼ100%導入となっています。
バリ島の光回線はIndihomeとBiznetという2つのブランドがしのぎを削っております。
Indihome光回線
Indihomeはインドネシア最大の通信会社Telkomselの子会社。
Telkomselも一般の電話回線を光回線に置き換えて行っており、これまでの電話回線+Speedy(ADSL)からIndihomeの光に入れ替えを進めています。
光通信のデータ送信速度ですが、加入プログラムにより20Mbps~100Mbpsまで選べるようになっています。
もちろん、通信速度により契約料金は変わってきますので、一般家庭では最も安い20Mbps、ホテルやカフェなど多人数で使うところは50Mbs、銀行など会社ではそれ以上を使っているようです。
また、光回線は大容量の通信が可能なので、Indihomeはインターネット以外にも電話やケーブルテレビのサービスも行っています。
我が家はこのIndihomeを引いています。
通信速度は20Mbpsで、ケーブルテレビはつけていません。
1000時間/月の無料通話(電話)がついて月額3,000円程度です。
Biznetの光回線
Biznetはジャカルタに本社がある光通信専門の通信会社です。
バリ島には10年ほど前から参入しており、徐々にサービス範囲を広げています。
こちらも契約により通信速度がかわりますが、2021年7月ごろからバリ島内でプロモーションを行っており、70Mbpsの回線でも月額3,000円程度です。
電話はついていませんが、Indihomeに比べ同程度の金額で速度が3倍以上です。
しかもIndihomeは20Mbpsといってもそれはダウン速度のみでアップ速度は5Mbps程度しか出ません。
しかし、Biznetはアップもダウンも70Mbpsです。
ケーブルテレビもありますがそれは別料金で、ちょっと高くなってしまいます。
工事費やモデム使用料は?
光ケーブルの工事費は無料です。
ただし、近くまでケーブルの本線が来ていない場合は、工事費の負担が必要なこともあります。
光信号をPCで使える電気信号に変えるモデムや、Wifi通信を行うルーターなどの機器はすべてレンタルで、その費用は月々の通信費に含まれます。
Biznetの場合はモデム類の買取プランもありますが、補償などの関係でレンタルにした方がよいと思います。
ネット障害はあるの?
以前は雨が降るとネットが止まるなんてことがありましたが、現在はネット障害はそれほど多くありません。
ただ、年に一度くらいバリ島とジャワ島を結ぶ海底ケーブルの事故などが発生し大規模なネット障害が発生することもあります。
また、特定のサイトがつながらない、開くのに時間がかかるということがあります。
これは、ポルノや武器、麻薬といった危険なサイトの規制、検閲をするシステムの誤動作が原因。
この危険サイトの規制、検閲については以下の記事に詳しく載せていますので、ぜひご覧ください。
バリ島のインターネット規制、検閲の現状と対策
スマホ回線によるネット環境構築
もし、自宅周辺にまだ光回線網が無かったら。
あるいは、アパート契約の関係で光回線などが引けないとしたら。
残る手段はスマホ回線を使ったデータ通信です。
ケーブル架設や中継局の設置など光ケーブル回線は意外と設備投資がかかります。
その点、携帯電話網なら、途中に中継局を立てるだけで済みますので、田舎の方でもちゃんと携帯電話網が整備されているところが多いです。
現在のバリ島の携帯電話網は3Gもしくは4G(LET)が使用できます。
特に、都市部ではほとんどが4G回線で、今後5Gの導入も計画されています。
携帯電話回線はTELKOMの他に、Indosat、XL、Tri、SMART-Frenと、複数の通信会社が参入しています。
そのため、通信費が安くなったり、お得なパッケージやキャンペーンなどがよく行われています。
私はIndosatの4G回線を使っていますが、月10GBで約250円と激安です。
携帯電話回線でパソコンのネット通信を行うには、パソコンのUSB端子に接続して使うモデムという機器を使う方法がありますが、現在ではスマートフォンのデザリング機能を使ったり、ポケットWifiを使って複数台のパソコンを使う方式の方が一般的です。
スマホ回線を使ったインターネット接続については以下の記事に詳しく解説しています。
配線工事不要!スマホ回線を使ったインターネット接続の方法
その他のネット環境
他にも、無線通信や、衛星通信を使ったネット環境もあります。
Ch11はバリ島の会社で、専用の無線通信を使ったネット網を持っています。
たまに、家やお店の屋根に楕円形のアンテナが上がっているところを見られた方もいるかもしれませんが、それがデータ通信用の無線アンテナです。
無線ですので、ケーブルの断線などの事故はありませんが、落雷などにより電波状態が不安定になることがあるそうです。
ADSLや光通信が始まる前から、銀行やFX,株取引などをしている方は衛星通信を使ったネット環境を使っていました。
衛星通信ですので速度はかなり早いそうです。
また、インドネシアのネット網とは別になりますので、トラブルも少ないと聞きます。
ただし、通信費は驚くほど高額になるので企業やビックビジネスをされる方限定になるかと思います。
おすすめのネット環境は光回線
インターネット回線には何種類かありますが自宅にネット環境を構築するのなら、やはり光通信をおススメします。
その理由としては
- 通信速度が速い
- いくら使っても通信費は変わらない
- モデムやルーターも費用に含まれる
通信会社としては、IndihomeとBizanetがありますが、現時点では料金、速度ともBiznetのほうがおすすめできます。
ただし、Bizanetのサービス範囲外とか電話を使いたいといった場合はIndihomeとなります。
もし、自宅周辺がIndihomeもBizanetもサービス範囲外であったり、家にケーブルが引けないとなると、携帯電話回線を使ったネット環境となります。
バリ島のネット環境構築まとめ
今回はバリ島のネット環境の構築について説明しました。
バリ島の自宅にネット環境を構築するのなら、BiznetもしくはIndihomeの光回線がおすすめです。
通信速度や料金はBiznetのほうが上ですが、サービス範囲がまだ狭いので、Indihomeを選択せざるを得ないところもあるでしょう。
またIndihomeもBiznetもネットトラブルがごくまれに発生します。
ほとんどが中継局やケーブルの故障なんですが、携帯電話回線は意外とトラブルが少ないです。
そこで、光回線をメインに考え、トラブルが起きた場合はスマホのデザリング機能を使いネット接続する方法を取られるといいでしょう。