本記事はオンライン海外送金Wise(旧トランスファーワイズ)を使ったバリ島への送金について紹介をした記事です。
バリ島など海外に資金を送金する一般的な方法は、銀行を使った海外送金サービスです。
しかし、銀行の海外送金サービスは、手続きが煩雑でまた送金手数料も数千円以上と高額になります。
家など不動産の購入費や事業資金など多額の資金を送金する場合なら銀行の海外送金でも構いません。
しかし、毎月の生活費など少額な資金を定期的に送る場合、手数料や手続きの面から銀行はちょっと使いずらいでしょう。
こんな場合にお勧めしたいのが、インターネットを使ったオンライン海外送金サービス。
その中でもWise(旧トランスファーワイズ)は、手数料も安く、また両替レートもよいので、海外移住者に特におすすめしたい送金方法なのです。
実は、筆者も日本の口座に振り込まれる年金をこのWiseを使ってバリ島に送金しているんですよ。
この記事では、私がイチオシしのWiseについて、その仕組みや送金方法などを詳細に解説いたします。
筆者のような年金移住者にとって、毎月の海外送金はなるべくお得で簡単な手続きな方法が一番ありがたいですよね。
このWiseなら、そんな希望を叶える最適な海外送金方法と思います。
ぜひ、このWiseを使って、少しでも充実した海外移住生活を送りたいですね。
<追記:2023年7月9日>
海外の口座から日本の口座に送金する場合、送金者の出生地証明を求められることがあるそうです。
その場合、戸籍抄本と英訳文をデータ送信するとのことです。
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トランスファーワイズのデビットカードが日本でも作成可能となりました。
為替レートによる隠れ手数料がかからない、とてもお得なカードで、海外渡航の多い方や海外に長期滞在、移住される方におススメのカードです。
詳細は以下リンク先の記事をご覧ください。
目次
Wiseの手数料が安い理由
Wiseは銀行に比べ、送金手数料がとても安いのですが、その理由を解説します。
Wiseは銀行ではなく、資金移動専門業者で、さらに自社内のネットワークを使って送金するため手数料が大変安くなるのです。
Wiseの送金の仕組みにつて紹介します。
送金者は、国内にあるWiseの口座に資金を振り込みます。
振り込みが確認されたら、受取者の国にあるWiseが受取人の口座に資金を振り込みます。
つまり、Wise一社だけで送金手続きが行われるのです。
一方、銀行の国際送金は、銀行ネットワークを使い、幾つもの銀行を経由して受取人の口座にお金が振り込まれます。
送金にいくつもの会社がかかわるため、手数料は高くなるのです。
さらに、通貨の両替レートも国際レートを使うので、為替差による損益も最小に抑えられるんですね。
銀行とは違い資金移動の専門業者ですから送金スピードも速く、手数料も安いんですね。
Wiseの使い方
それでは、Wiseを使っての国際送金のやり方を図を使いながら説明していきます。
送金手続きの開始
まずは、以下のリンクをクリックしてWiseのサイトにアクセスします。
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初めて使う方は最初にメールアドレスと好きなパスワード、そして現在滞在している国を選びます。
送金額の設定
送金額を入力し、送金通貨(日本円)を指定します。
受取通貨(インドネシアルピア)を指定すると、手数料と、実際に受取口座に入金される金額が表示されます。
送金種類の指定
送金は個人口座からの送金か法人口座からの送金かを指示します。
法人口座からの送金は別途手続きが必要ですので、ここは個人口座からの送金にしましょう。
個人情報の入力
送金する方の個人情報を入力します。
日本の口座にある資金を送金する場合は、必ず日本の住所を登録してください。
もし、現在バリ島に滞在しているとしても、実家や家族の家など確実に連絡が取れる住所を登録します。
受取人の指定
受取人(送金先)を指定します。
過去送金実績があると「既存の受取人」が表示されます。
既存の受取人以外もしくは初めて送金する場合は、「自分自身」もしくは「その他」をクリックします。
自分のインドネシアの口座にも送れるんですね。
受取人情報の入力
受取人の口座情報を入力します。
受取人のメールアドレスは省略可能です。
受取人の名前と、振込口座(受取人の口座)名義は同一でなくてはいけません。
個人認証
送金される方の個人認証を行います。
以下の物を用意してください。
- カメラ付きスマートフォン
- 写真付き身分証明書
(運転免許証、パスポート) - 手のひらサイズのメモ
- 中太サイズのマジック
準備できたら、画面のQRコードを読み取り、個人認証用サイトにアクセスします。
この個人認証の手続きはトランスファーワイズを初めて利用する時のみ必要です。
2回目以降の送金時にはこの個人認証は行いません。
個人認証開始
個人認証がスタートします。
必要なものが準備できたら、「開始する」をクリックします。
身分証明書を選択
どの身分証明書を使うか選択します
有効期限内の運転免許証が一番いいかと思いますが、なければパスポートを使いましょう。
今回は運転免許証を選択しました。
免許証を撮影
「お客様の4桁の認証コード」をマジックでメモに書きます。
なるべく大きくはっきりと書きましょう。
免許証の表面を上に、先ほど4桁コードを書いたメモを下にしてブルーのカメラアイコンをクリックします。
スマホのカメラが起動しますので、免許証とメモを1枚の画面内に収まるようにして撮影します。
免許証を傾けて撮影
免許証をちょっと傾けて表面と、厚み面が判るように撮影します。
これは先ほど撮影した免許証がコピーや偽造品出ない事を証明するためのものです。
免許証の裏面撮影
免許証の裏面を撮影します。
撮影が終えたら「3つの写真を撮影しました」ボタンをタップします。
セルフィー撮影
4桁のコードを書いたメモをもって、自撮り(セルフィー)撮影をします。
メモの字が小さかったり、細かったりすると不鮮明になりますから、マジックではっきりと書きましょう。
自撮りはちょっと難しいので、ゆっくりとやってください。
マイナンバー関連書類撮影
マイナンバー関連書類をアップロードします。
以下の中からアップロードする書類を選びます
- マイナンバー通知書
- マイナンバーカード
- マイナンバーが記載されている住民票
日本に居住していない方は、マイナンバーがありません。
その場合は、「現在日本に居住していない」を選択します。
今回は、この日本に居住していないを選択しました。
日本非居住の宣言
日本に居住していないを選択すると、このような画面になります。
同意して次に進むをクリックします。
これで、スマホによる個人認証は終了です。
パソコンの画面に戻り、手続きを続けます。
現住所の確認
マイナンバー関連書類撮影で、「現在日本に居住していない」を選択した場合、マイナンバー関連書類の撮影・アップロードは不要となります。
ただし、送金手続きが終了したのち、WiseーJapanより現住所確認の問い合わせが来ます。
現住所確認には以下の書類のうちいずれかが必要となります。
- 公共料金の領収書
- 銀行もしくはクレジットカード会社の明細書
- 車両登録書
- 運転免許証(有効期限内の物)
- 他の銀行、金融機関発行の書類
これら書類にが、本人の氏名、現住所、発行日、発行者のロゴもしくは名称、書類の種類が明確に記載されていなくてはいけません。
持っているのなら、運転免許証が一番いいかと思います。
これら書類のうちいずれかを以下のサイトからアップロードして、個人認証を完了させます。
>>本人確認|Wise
個人認証終了
パソコン画面に戻ります。
この画面の下にある「スマートフォン手続きを終了しました」をクリックします。
送金目的の選択
送金目的を選択します。
少額なら、毎月の生活費でいいでしょう。
送金詳細の確認
送金の詳細を確認します。
間違いなければ「確認して続行」をクリックします。
利用規約確認
利用規約を確認します。
「私は利用規約を熟読し~」のチェックボックスをクリックし「続行」をクリック
送金方法の選択
トランスファーワイズへの送金資金と手数料の入金方法を選択します。
ここは「ご利用の銀行から手動で入金をする」を選択します。
ネットバンキングでトランスファーワイズの口座に入金する方法となります。
送金先の告知
トランスファーワイズの口座データーが表示されますので、ネットバンキングを使いその口座に送金資金を振り込みます。
この時、振込人名義に氏名と会員番号を忘れずに入力します。
入金済みの連絡知
振込入金ができたら、先ほどの画面を下にスクロールして、「振り込みました」をクリックします。
送金内容
今回の送金内容が表示されたら、これで手続き完了です。
お疲れ様でした。
送金は、先ほど手続きをした個人認証が終了してから行いますので、2~3営業日かかります。
個人認証があるので、最初はちょっと面倒ですが、2回目以降の送金はかなりお手軽にできます
Wiseの送金手数料
Wise海外送金の手数料は113円+送金額の0.72%です。
また、両替レートはその時点の国際両替レートを使います。
以下に、2020年9月11日時点での実送金額(実際にインドネシアの口座に入金される金額)を表示します。
同時に、バリ島でも大手両替店ディルガハユで両替したときに受け取ることができる金額も表示しておきますので比較してみてください。
日本からの送金額 | 手数料 | インドネシア口座入金額 | 現金両替額 |
10,000円 | 184円 | Rp1,376,000 | Rp1,347,500 |
50,000円 | 469円 | Rp6,943,702 | Rp6,737,500 |
100,000円 | 827円 | Rp13,907,229 | Rp13,475,000 |
500,000円 | 3,687円 | Rp69,598,965 | Rp67,375,000 |
1,000,000円 | 7,261円 | Rp139,193,921 | Rp134,750,000 |
日本からの送金額には手数料も含まれています。
つまり、手数料込みで10,000円トランスファーワイズに振り込めばインドネシアの指定口座にRp1,376,000が入金されます。
Wiseのサイトではリアルタイムの両替レートによる送金シミュレーションができますので、おためしください。
また、表を見て気が付かれた方もいるかと思いますが、バリ島の両替商で現金を両替するより、トランスファーワイズで送金した方が手にするルピアが多くなります。
これまでの現金両替が一番お得という常識をひっくり返しました!
気になる送金限度額は1回あたり100万円までです。
100万円以上送金する場合は100万円ずつ何回かに分けて送金しなくてはいけません。
Wiseはバリ島の現金両替よりレートがよいのですよー
Wiseの安全性
非銀行系の送金サービスという事で、安全性に不安がある方もいると思います。
安全性に関しては、全く心配はいらないと思います。
その理由について説明します。
Wiseの説明
お客様の送金資金はWiseの運転資金とは全く別の口座で管理しています。
Wiseの経営に何かあったとしても、お客様の送金資金に影響を受けることはありません。
Wiseの日本支店・Wise Japan(株)は関東財務局(第00040号)に資金移動業者として免許登録されています。
Wiseは資金移動業者です。
銀行のように、お預かりした資金を貸したり、投資に使う事はありません。
データ保管は10年間行い、銀行と同じレベルで保管管理しています。
苦情処理は電話もしくはメールにて受け付けております。
万一対応に満足いかない場合は、一般財団法人日本資金決済協会に相談することができます。
口コミなどを調査
Wiseに関して、ネットなどで口コミを調査しました。
ほとんど、悪い口コミはありませんでしたが、数点、低い評価を見つけましたので紹介します。
- 手続きが面倒(特に個人認証)
- 100万円までしか一度に送金できない
- 個人認証に2~3日かかる
悪い評価は、送金手続きや送金の規則によるものばかりでした。
一度に百万円までしか送金できないのはマネーロンダリング防止の観点から日本の金融業界での申し合わせ事項だそうです。
Wiseの規約という事ではございませんのでご理解ください。
また、送金手続きも、個人認証が手間ですが一度認証されれば以降は不要となるため、2回目以降の送金はかなり簡単になります。
送金できなかったという事例もありましたが、その原因は送金者の手続きミスによるものばかりでした。
ちゃんと手続きしていれば、送金ミス、誤作動はないようですね。
Wiseの海外送金まとめ
ということで、今回はWiseの国際送金について解説しました。
初回の個人認証がちょっと面倒ですが、現金を両替するよりレートがよく、またマイナンバーがなくても国際送金ができると良い面も非常に多いサービスです。
実際、バリ島在住者でもこのWiseを使って、日本から送金している方も多くいらっしゃいます。
ぜひご利用を検討されてください。