
この記事では、バリ島移住生活での生活費(お金)の管理方法について筆者の体験を基にした考えを紹介しています。
移住したてでまだ現地銀行口座がない方は、この記事を読み盗難や紛失といったリスクを回避する方法を検討してください。
バリ島に移住したて、もしくは数か月間の長期滞在、生活費などのお金の管理はどうしていますか?
現地の銀行に預けるのが一番安全なのですが、現地銀行口座がない方は現金を管理するしかないですよね。
では、どうやって安全に管理しましょうか?
スーツケースに入れて鍵をかけている。
寝室にあるタンスの鍵付き物入に閉まっている。
こんな、いわゆるタンス預金という方法になってしまいます。
でもタンス預金、危険ですよね。
万一、泥棒に入られたら・・・
火災や水害などの災害に会ったら・・・
やっぱり、銀行に預けるなどしっかりとした管理を行わなくては、安心して移住生活を送れません。
では、どうしたら生活費を安全に管理できるのでしょうか?
今回は、バリ島移住生活での安全なお金の管理方法につて、筆者の体験をもとに次の項目を紹介します。
- ATMを使って日本の銀行口座から必要な分だけおろす
- クレジットカードで都度キャッシングをする
- 現地の銀行口座を開設する
大切な生活費、万一のことが起きる前にこの記事を参考にして自分にあった方法でしっかりと管理しましょう。
そして、安心、安全なバリ島移住生活を送ってください。
目次
ATMで日本の銀行口座から引き下ろし
お金の管理方法で一番現実的なものは、日本の銀行口座からATMを使って引き下ろすことです。
外国人が多数居住する、クタ、スミニャック、ウブドといったエリアでは各所にATM(現金自動引き出し機)が設置されています。
このATMを使って、必要なお金を引き出すことができます。
ただし、ATMからの引き出しには以下のような注意点があります。
- ATMで引き出せるのはVISA,Masterデビットカード
- 引き出し手数料、為替損に注意
- スキミングに注意
VISA,Masterのデビットカードを使う
海外のATMから日本口座の現金を引き出せるのは、VISA,Masterのデビットカードのみとなっております。
いぜんは、海外ATMカードという、海外でも使えるキャッシュカードがありましたが、現在は発行されていません。
デビットカードとは、カード支払いと同時に銀行口座から現金が引き落とされるカードで口座残高以上のお金は引き出せないことから、クレジットカードより安全と言われています。
引出手数料と為替損
デビットカードを海外で使う場合は、引き出し手数料と為替損を考慮する必要があります。
引出手数料とは、1回の現金引き出しごとにかかる手数料で、銀行によって無料という所もあれば、110円~210円取られるところもあります。
為替損とは日本円から現地通貨ルピア(IDR)に両替するレートの変動による損益の事。
バリ島で引き出せる現金はルピア(IDR)ですが、日本の口座に入っているお金は日本円(JPY)ですよね。
そのため、バリ島でIDRを引き出したら、その時の為替レートに沿って計算されたJPYを日本口座から引き下ろすのです。
その為替レートは銀行によって個別に決められており、一般的にYahooに載っている為替レートより悪くなっています。
ある銀行は手数料は無料だが、為替レートが悪い。
またある銀行は、手数料は210円かかるが為替レートが良い。
となるので、手数料だけではなく、為替レートも考える必要があります。
おススメの銀行口座
手数料と為替レートを踏まえて、おススメの銀行口座を紹介します。
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)
PayPay銀行は実店舗を持たないネット専用の銀行です。
両替レートはVISAレート+3.02%ですが、手数料は無料です。
楽天銀行
おなじみの楽天銀行。
こちらも両替レートはVISA+3.024%ですが、手数料は無料です。
ソニー銀行
ソニー銀行は引出手数料は220円(税込み)ですが両替レートはVISA+1.76%になります
スキミングに注意
残念ながら、バリ島でも毎月のようにスキミング被害が報告されています。
スキミングとは、ATMに細工をしデビットカードのデーターを盗み取り、被害者の口座から現金を違法に引き出す犯罪。
このスキミング被害にあわないようにするために、次の事に気を付けてください。
- 街中にあるATMは使わず、24時間セキュリティーのいる銀行備え付けのATMを使う
- ATMで暗証番号を打ち込む際は番号を盗まれないよう、手元を隠す
- デビットカードの口座には多額の現金を入れておかない
クレジットカードの利用
日本で発行したクレジットカードを使えば、バリ島で買い物や現金を引き出す(キャッシング)ができます。
外国人観光客が少ない田舎でなければ、ほとんどの場所でクレジットカードが利用できます。
クレジットカードでの支払い
観光客が多いバリ島では、ほとんどのお店でクレジットカードが使えます。
ただし、次のような点のご注意ください。
- レストランやスーパーマーケット、コンビニ等では利用できるが、小さなワルンや屋台では使えない
- VISA、Masterカードは問題なく使えるがJCBはまだ使えないお店が多い
- お店によっては利用金額の2~4%の手数料が別途請求される
クレジットカードでのキャッシング
銀行のATMを使って、クレジットカードキャッシングにて現金を引き出すことができます。
こちらも、VISA、Masterカードは使えますが、JCBが使えないというATMも多くあります。
また、デビットカードの所でも紹介しましたが、スキミングには注意してください。
キャッシングというと聞こえはいいのですが、実態は借金です。
現金引き出しから銀行口座からの引き落とし期間まで利子がかかります。
前の章で解説した引き出し手数料と為替損のほかに利子(利息)もかかることをお忘れなく。
バリ島でクレジットカードを作る
移住暦が長い方の中で、バリ島のクレジットカードを作ろうという方がいらっしゃいますが、あまりお勧めできません。
その理由は
- 年会費無料というカードがほぼない
- ポイントバックなどの特典が少ない
- 加入条件が厳しい
現地銀行口座の開設
条件が許せば、現地銀行口座の開設をおススメします。
その理由は
- デビットカードを発行してくれる
- ネットバンキングも可能
- 預金金利が良い
- 海外送金もお得
デビットカードの発行
バリ島の銀行はキャッシュカード(ATMカード)がデビットカードと兼ねているため、口座を作ると自動的にデビットカードも作ることになります。
デビットカードはATMからの現金引き出し以外にも、お店での支払い、ネット通販の支払い、といったクレジットカードと同じように使うこともできます。
ただし、銀行口座の残金以上は使えないのと、クレジットカードのようにポイントや特典はありません。
ネットバンキングも可能
現在、バリ島のほとんどの銀行でネットバンキングが可能です
ネットバンキングを使えば、ネット通販や公共料金、電話料金の支払いなどがキャッシュレスで行う事が出来、大変便利です。
預金金利が良い
若干下がったとはいえ、バリ島の銀行の金利は日本のそれに比べ大変お得です。
普通預金では0.1~1%
定期預金では2.5~2.75%
預金額によっては、利息だけで生活ができてしまうかもしれませんね。
海外送金もお得
日本から送金する場合、多くの送金サービスは銀行振込となります。
つまり、銀行口座が無いと、送金サービスが受けられないという事。
送金サービスを考えた場合、一番おススメできるのは、BNI銀行(Bank Negara Indonesia)です。
BNIはインドネシア唯一日本に支店を持つ銀行で、同一銀行での送金なので、日本からの送金が大変お得になります。
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BNI銀行をおススメする理由は以下の記事で詳しく解説しております。
>>銀行口座を作るのならBNIがおススメ
銀行系海外送金サービスならBNIをおススメする理由は以下の記事が詳しいです。
>>銀行系海外送金サービスならBNI銀行
バリ島に銀行口座を作るには
バリ島で銀行口座を作ることはそれほど難しい事ではありません。
KITASという居住許可証があれば、銀行窓口で簡単に口座開設ができます。
以前はKITASがなくても、インドネシア人の保証人がいれば口座を作ることができましたが、現在は法規制によりKITASなしでの口座開設は難しい状況です。
私の現金管理方法
最後に筆者の現金管理方法についてご紹介いたします。
現在はKITASも取っておりますので、BNI銀行の口座を開設し、そちらに現金をすべて預けております。
デビットカードを使い、必要額だけ引き出して使ております。
バリ島移住当時は、まだKITASはなかったので、日本の口座からATMカードを使い必要な金額だけ都度引き出していました。
当時は、まだ海外ATMカードが使えたので、三菱UFJ銀行と新生銀行のカードを使っていました。
なぜ、2銀行のカードを使っていたかというと、引出手数料とスキミング対策です。
新生銀行は引出手数料は無料だが、両替レートが悪い
三菱UFJ銀行は両替レートはよいが、手数料がかかる
そこで、毎月月初めにその月に生活費をネットバンクで三菱UFJから新生銀行に移し、必要額だけ新生銀行からおろしていました。
新生は引出手数料無料なので何回も引き出すのに有利。
また、万一スキミング’被害にあっても、口座に入っている金額しか被害にあわない。
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月々の生活費を日本の口座からATMで降ろしていたのですが、毎月どれくらいのお金を使っていたのか?
毎月の生活費についてまとめた記事がありますので、参考にしてください。
現在は、もっと有利なデビットカードなどが出ていますので、他にお得なやり方があると思います。
いろいろ検討して、安全でお得な方法で現金管理してみてください。